極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
気を利かせる美希ちゃんに少し考えて答える。

「うーん、紅茶かな」

自席に座ってPCを立ち上げ、メールのヘッダーをさらっとチェックする。

急な予定変更の知らせはなさそう。

「はい、どうぞ、柚月先輩」

美希ちゃんが私専用のマグカップを机に置く。

「ありがと」と礼を言うが、彼女は席に戻らない。

美希ちゃんは私にニコッと歯を見せて不気味に笑った。
「柚月先輩、前園さんと何かありましたよね?」

彼女は漫画に出てくる名探偵のように私を見据え、追及してくる。

諦めてなかったか。

「あの……その……美希ちゃん……」

動揺してしどろもどろになる私。

美希ちゃん対策を考えてはみたけど、彼女はいろいろ知りすぎていて無駄だと思った。

「先輩、早く認めて楽になりましょうよ」
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