【冴えない貴方は御曹司!?】番外編も完結しました!
「毎日朝ごはんを祐輔(ユウスケ)さんに作ってくれていたのは、あなたね?」

何やら誰かが近付いて来たのを感じていたけれど、あの女性だったとは思いもしなかったので、思わず、ハイイッ?と変な声が出てしまったことに、顔が赤くなってきて、より一層恥ずかしさを感じていました。

エエエエッ、祐輔さんって?そう言えば、逢坂さんの下の名前が祐輔さんだったような…。
でも何のことですか?何でしょうか?と、私は訳の分からないことを口走って、頭が真っ白になっているのです。

「だから、朝ごはんを祐輔さんに持ってきていたのは、あなたなんでしょう?って聞いてるの」

本当に変な人ねとため息交じりで、あの女性が言いました。

ええとあのう、と、まだ事態が飲み込めていない私に、彼女が更に何か言おうとした時、あの人のいつもの声が聞こえて来たのです。

「ちょっ……どうして君がこんな所に?」

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