【冴えない貴方は御曹司!?】番外編も完結しました!
職場のあるフロアに着いて、自分のデスクに向かいます。

ワンフロアに300名程が配置され、研鑽を重ねながら日々業務に勤しんでいるのです。

ここは自社ビル8階の技術開発部。
ビルは12階建てで、最上階にはお洒落な今時の社食があるのですが、騒がしいのが嫌いな私は、入社当時からお弁当を持参していて、昼休みの空き会議室でお弁当を頂くのは、至福の時なのです。

男性社員は出社すると、社服着用が決められていて、私のような一般事務職の女子社員には、服装の縛りはないも同じで、毎朝服のコーディネイトが結構大変なのです。

私のような地味な女子社員は、他の社員に不快に思われないように気を使います。

スカートは膝下丈、上衣は明るめのニットなどで、来客の際にはジャケットは欠かせません。

靴はローヒールでベージュや黒などの地味目の色を選んでいます。

髪型はミルクティーブラウンのロングで、毛先をカールさせて、動きを出していますが、仕事中はシュシュで括ります。

お化粧は品良く、地味すぎない程度を心掛けて、ネイルはベージュ系で大人しめ。

指輪やピアスはしませんが、プチダイヤのネックレスだけはしています。

あくまで控えめを心掛けています。

性格が大人しくて友達の少ない私なので、合コンなどに誘われることもなく、静かに日々をやり過ごせるよう、努力しているのです。

目立たぬように、派手なグループの女子社員に目を付けられないように、男性社員とはあまり目を合わせぬように。

実は私、中学に上がるまでは、美少女の名を欲しいままにしてきたのですが、中学校入学と同時に転勤になった父と家族全員が、日本の首都に引っ越した途端に、イジメが始まってしまい、慣れない土地で、暫く母と泣き暮らしました。

私には3つ上の兄が一人と、4つ下の弟がいます。当時は、兄も高校に入学したばかりで、父も新しい職場で大変だったと思います。





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