シ者-nagisa-

~渚side~


記憶が蘇った。
顔を上げると優しい顔をした
松名瀬と心配そうな顔をした
マッシュくんがいた。

一番知られたくなかった人が
何でここにいるんだろう。
なんて、冷静に考えられるほど
私の心は落ち着いた。

肩にかけられたジャケットを
手に取ると松名瀬に手渡す。

渚「ありがとう。松名瀬。
もう大丈夫だから。」
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