シ者-nagisa-

~至side~


残業を終えた俺が
エレベーターを降りると
颯と昼間の女がロビーにいた。

珍しい。颯が女と話すなんて。
よりによって、あの女とは‥。
颯のやつ、騙されたり
しなきゃいいけど。

話が終わったのか
満足気に颯に手を振り
あの女は帰っていった。

至「颯!」

颯「‥ああ、至。
まだ残ってたんだ。」
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