あとは野となれ山となれ
タイトル未編集
無鉄砲だ。とは昔からよく言われていた。
川に落ちた子犬を助けるために橋から飛び込んだり、風船を離して泣いてる女の子のために高い杉の木によじ登って風船をとってあげたりしていたのだから、周りからそう思われるのも無理はない。

たが、今回はさすがに自分でもやっちゃったなぁと思っている。
いくら大切な妹が誘拐されて、犯人から金を持って来いと言われたからといって何も一人で来ることはなかった。
頭に血が登ってしまい、気が付いたら警察や父の制止を振り切って一億が入った鞄をつかんで指定された倉庫まで全力疾走していた。
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