ずっと貴方が怖かった





「俺、お前のこと、気になってたんだぜ」



「え……?」
   
 

え?



え?



「入学式でぶつかって、落っことした眼鏡後回しに一生懸命謝ってた姿が忘れられない」



「……」



「何だろね?あれ以上の可愛さを感じることがなかったんだよ。どんな女の子からも」



「……」



え──────────!!!!!気になってってってってって──────────?????



「それ以来、あらまきばっか気になってた三年間だったなー。彼氏いんのかな、なんて気になっちゃったりもしてた」



ズロロロロ、と高木くんはアイスコーヒーを飲み干した。



え?何……何これ?



どういうこと──────?





< 30 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop