僕達は透明ーー
あたしは思わず周りを見回した。


誰も彼を気にする人はいない……。


「誰ーー?」


あたし、今喋ったらバカなんじゃないかとか気にすることなく話す。


「はあ?菜子だけど……」



「違う、あんたじゃない。

あたしは、あんたなんかに興味ない」


あ、つい言っちゃった。


うわ、怒ってる。


菜子が、手を上げた。


そして、振り下ろす。


バチンッッーーー


本当最悪だ…………。



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