僕達は透明ーー

好きも何も言えぬままーー

ひどいよ。

一方的に言いたいことばかり、あたしは、何も貴方に言えなかった。



唇を触れば、感じる温もり。



貴方は生きてた。


確かにキスした。


「急に居なくなるなんて、ずるいよ。


あたしも、ゆうが好きだったのに……」


あたしの体は崩れ落ちた。


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