イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる



「野菜は食べないと元気になれないぞ…」


「う~ん、でも、人参とセロリは嫌、あとマッシュルームも…」


俺は加恋の鼻の頭に軽くキスをする。


「じゃ、今日だけだぞ。
今日のメニューは変更します。
トオル特製のトマトたっぷりのコトコトスープに変更。
加恋ちゃんの大好きな…」


そんな事を言いながら、俺は自分の心の中でため息をついた。
こんなんで加恋の体作りができるのか?

すると、そんな俺に加恋が甘いキスをする。
柔らかくてしっとりして俺を瞬時に骨抜きにするスィーツのようなキスを。

俺は時計を見ながら、加恋にキスを返した。
時計を見ないと、加恋に溺れてご飯を作る事さえ忘れてしまう。
でも、加恋は時計を見る俺の顔を何度も自分に向かせた。

そうか、ならば時間を忘れよう。
加恋が元気になるか疲れ果てるかは別として、最高の悦びを分かち合おう。

そして、俺は加恋をベッドに運ぶ。
狭いソファは愛し合う二人には狭すぎるから…




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