明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
「私のせいです。私と出かけなければ……」
出かけたいとせがんだわけではない。
でも、やることがないと漏らしてしまったのは事実だ。
それを聞いた行基さんが、それならと気を回して連れだしてくれたのだろう。
「それは誤解です。こうした事態が起こらないよう社長にはいつも数人の秘書がついています。ですが行基さんが連れて歩くのは、せいぜい俺くらいです。でもそれは、息が詰まるから自由にしてほしいと行基さんが望んだことなんですよ。だから、行基さんが望めば俺すら行動をともにしないときもあります」
そういえば、懐中時計をもらったときもひとりだった。
「だから、あやさんと出かけたからこんな事態になったわけではありません。昨日はたまたま休みでしたが、仕事中にひとりになったときを狙われる可能性もあったんです」
一ノ瀬さんはそう言ってくれるが、目の前で行基さんが襲われたという事実に打ちのめされていて、うまく頭が働かない。
出かけたいとせがんだわけではない。
でも、やることがないと漏らしてしまったのは事実だ。
それを聞いた行基さんが、それならと気を回して連れだしてくれたのだろう。
「それは誤解です。こうした事態が起こらないよう社長にはいつも数人の秘書がついています。ですが行基さんが連れて歩くのは、せいぜい俺くらいです。でもそれは、息が詰まるから自由にしてほしいと行基さんが望んだことなんですよ。だから、行基さんが望めば俺すら行動をともにしないときもあります」
そういえば、懐中時計をもらったときもひとりだった。
「だから、あやさんと出かけたからこんな事態になったわけではありません。昨日はたまたま休みでしたが、仕事中にひとりになったときを狙われる可能性もあったんです」
一ノ瀬さんはそう言ってくれるが、目の前で行基さんが襲われたという事実に打ちのめされていて、うまく頭が働かない。