キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
第3章

席替えは突然に




七月に入り、後は夏休みを待つばかりという時期になってきた。


期末試験も控えてはいるけれど、そんな事よりもみんなの頭の中は夏休みをどう過ごすかという事だけ。

もちろん私も同じ。


四人で遊ぶ計画は少しずつ立てたりもしている。



夏といえば海‼‼
水着は気合いを入れてビキニを買う事を心に決めている。


ナンパされたらどうしよう。
雑誌に乗る水着を見ながら、何度もナンパされた時の事を想像しニヤついつしまうけれど、そんな自分が少し虚しい……。

でも、ひと夏の思い出が出来たりして……


テスト勉強も手につかず、私の頭の中はすでに夏休み色に染まっている。



開く本は教科書より、特集されている水着が載った雑誌が多い。

可愛い水着を頭に入れるスピードを勉強に活かせれば、私の成績は間違いなくトップクラスなのに。


それでも学校へ行くと現実に引き戻される。
< 62 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop