桜恋華

幕末


確かに、ここの雰囲気なんとなく古風だし、不自然だけど…



「そんなことって……
アリ?」


「さぁ?アリなんとちゃうん?」




あの〜〜〜

あたしの頭じゃ理解不能なんですが〜〜…




「あたしが馬鹿だからですか?」


「せや。それ以外なんかあるっちゅーねん?


お前はどうしようもない、
ば・か・や!よー覚えときや!」




「はぁぁ
…………ですよね〜」




近くに民家があるのか、深く生い茂っている林の先から話し声が聞こえて来た。




ザァァッ―




「あのー…
今からあたしは何すれば「んなもん自分で考えりや。わいの知ったこっちゃない」」





んん!?
いやいや、そんなのブタさんがあたしをこの時代に連れてきたんじゃない!!




「せやなぁ…
とりあえず民家のある通りに出てみることやな。
さ、行くで。」



「はっはい!」




あれぇ?



「なんか、ブタさん優しい…。」



案外悪いやつじゃないのかも。



「なんや、不満なんか!?あぁ!?」



「い、いえ、滅相もございません!!」


「っとに、なんかムカつくやっちゃなぁ…」



怒られた?


あたし。



「すいません…。」




トホホ……
自称神様のこのぶーちゃんには敵いそうにありません。




「なんや。」ギロリ


「うぉぁっ!?
い、いえなんでも…」



やっぱり前言撤回。
ブタさんは恐いです。
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