ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~



「ごめんね……っ」




食べ終わった空のパンの袋を握りしめて、聖里奈は泣きながら呟いた。





「ごめん、本当にごめんなさい……っ!




私が光輝に先に行っててなんて言わなかったら、こんなことには……っ」




聖里奈は、声を上げて泣き出した。




隣にいた真凛は、聖里奈のこと励ますように、綺麗な身体をそっと抱きしめた。






「お前のせいじゃねぇよ。





……助けてって、光輝はずっと見栄張ってたくせに、俺達に勇気を振り絞って言ってくれたんだ。




……何度だって助けてやるよ、バカ兄貴」






翼にぃはベットの方に振り向いて、



光にぃの頭を撫でた。





光にぃは、血色のない肌はしていても



もううなされてはいなかった。






光にぃ……早く目を覚ましてね。




みんな待ってるよ。














< 160 / 213 >

この作品をシェア

pagetop