ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
「………無事で、良かった」
そして、俺はそのまま妖斗の胸ぐらから手を離し、痩せた身体をそっと抱きしめた。
「ごめっ、ごめっ、……ごめんなさい」
妖斗は、赤ん坊のように声を上げて泣き崩れた。
人生なんてやり直せない。
過去は戻りはしない。
それでも、もう一度、俺達が10年前と同じように仲良く笑って生きていくことだけはできる。
俺は、もう妖斗にそんなことは二度とさせないよ…………。