ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
知らない顔~光輝side。
6月、松浦は恐怖の期末テストが一週間ほど前に迫ってきていた。
今は朔と真凛と聖理奈が遊びに来て、みんなで勉強会をしている。
これぞ正しく、妖斗が欲しかった日常だろう。
「……これは~で、」
ピンポーン
俺が妖斗に熱心に勉強を教えていた矢先、訪問者が家に現れた。
「悪い翼咲、開けてきて」
「おー」
ドアの近くにいた翼咲が立ち上がり、開けに行く。
「翼咲!!……久しぶり、大きくなったわね」
「……今すぐ帰れこのクソ野郎。のこのこ人の個人情報調べて家に来てんじゃねぇーよ」
直後、翼咲は冷徹にそう言った。