ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~
翌日。
「痛っ!!」
俺は腹の痛みに顔をしかめ、目を覚ました。
「光輝っ!!大丈夫?」
聖理奈が俺の顔を不安そうに覗き込んできくる。
俺は黒いベッドの上にいた。……自分の部屋のベッドだ。
ベッドの周りには、聖理奈の他に妖斗と真凛と、翼咲の母親がいる。
「……ごめんなさい、私のせいね」
翼咲の母親が、俺に謝ってくる。
「……光にぃ」
妖斗と真凛が心配そうに俺の顔を見る。
「……翼咲はっ!?」
身体を無理矢理起き上がらせ、俺は聞いた。
「……朔が探しに行ってるけど、全然見つかんないって」
妖斗が泣きそうな声で言った。
「……そう、か。
あの、翼咲の母親なんですよね。
一体、何があったんですか」