もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開


男遊びを始めたのも、龍也くんの気持ちを理解しようとしたのが一番だったけど、単純に家に帰りたくなかった。


初めは告白されて、適当に遊びに付き合って、そしたらいきなり押し倒されて…


その初めの一回が、あっという間に学校中に広がった。


時期に、その噂は真実に嘘を重ね、また嘘を重ねて取り返しが付かないぐらいに広がってしまった。


だから女子はみんな、あたしを見て見ぬふりをする。


もちろん、女友達なんて一人もいやしない。


クラスの嫌われ者のあたし。


家でも、学校でも嫌われ者のあたしを見てくれる人なんて、伊織しかいないんだ。





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