もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
拓叶、無理して笑わなくていいのに…
本当はあたしの想像以上に苦しいんでしょ?
『そこから変えたよ…自分の性格。
誰にでも優しく笑顔で接しさえすれば、少しは楽に生きられるかな…って。
高一で必死でバイトしてお金貯めて、一人暮らし始めて、何か一つでも変わるかなって…』
「性格…
だからみんなに優しく爽やかな笑顔で…」
『そう。
でも、今じゃどっちが本当の自分なのか分からなくてさ…』
「拓叶…」
『藍の前で素が出た時、終わりだ…って思った。』
「あの時…」
『だって、好きな人の前で素の自分が出たんだよ?』
そう懐かしむように笑った拓叶。
好きな人…
『でも、藍になら素で接しても…って考えたけど、その瞬間…母さんの最後の一言が頭の中で響いたんだ。』
「…」
『藍を幸せにしたいのに…出来ないかもしれないって。』
「そんな!!」
『だから、素になるのが怖くて…
自分を見せるのが怖くて…
痣だって、バレた時正直、藍は離れていくって思った。』
「そんなこと…しない」
知らなかった。
拓叶がずっとそんなこと考えていたなんて…
こんなに近くに居たのに…あたし
『だけど、藍は離れなかった。
その時、すごく嬉しくてさ…
甘えても…いいのかなって』
「いいよ。いいに決まってるじゃん!
拓叶が好きだから…大好きだから…
だから…もっと…ひくっ」
気持ちが溢れて、涙がボロボロと頬を伝った…
『なんで藍が泣いて…』
身体を起こした拓叶はあたしを胸に引き寄せた。
『ったく…
泣き虫なやつ…』
「だって…ひくっ」
『何、先に言ってんだよ…』
「へ?」
『俺の方が藍のことが大好きだってことだよ…!』
拓叶…────────