もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
episode 5.

>>あの日の真実。







8月中旬に差し掛かり、今日はバイトが珍しく17時という早上がりだった。


今日は拓叶の誕生日プレゼントを買いに行こうと、朝からバイトを頑張った。


着替えが終わり、バックルームを出るとそこには私服姿の榛名先輩が立っていた。


あ、そうだ…一緒にinしたから上がりが一緒なんだ…



『お疲れ様』


「お疲れ様です」



笑顔で会釈をしてお店を出ようとしようとした瞬間、腕を掴まれた。



「先輩!?」


『ごめん…ちょっと時間、貰えないかな?』


「…少しなら、はい。」



榛名先輩は『ごめんね』というと、あたしの手を引いてお店を後にした。


なんだろ…?


そういえば今日、やけに接触してきたような気がしなくもない。


路地を抜けると、そこには帽子を被った男の人が一人立っていた。




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