もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
『ったく、泣き虫な彼女だな…』
あたしの涙を拭って、頭を撫でてくれる拓叶。
「うぅ…」
『これからもよろしくな…藍』
「拓叶…」
『ん?』
あたしをみつめた瞬間、あたしは拓叶の頬にキスをした。
『藍…そこじゃなくて、こーこ!』
目を閉じて自分の唇を指さす拓叶。
「なっ…えっと」
『早く…
早くしねぇと、また俺、藍をめちゃくちゃにしそう』
「も、もう!!」
拓叶の唇にキスをすると、拓叶はまた、何度も角度を変えてキスをしてきた。
…幸せ。
拓叶…本当にありがとね。
「拓叶、愛してます」
『なっ…真面目に言われると…照れる』
「えー!?」
『ははっ、まっ、俺は藍の100倍愛してるけどな!』
「…も、もう!!」
そして、互いにみつめ合って、肩を揺らせてクスクス笑う。
二人きりの部屋に響く笑い声。
お母さん、あたしを産んでくれてありがとう。
拓叶のお母さん、拓叶を産んでくれてありがとうございました。
ねぇ、拓叶。
あたし達もいつか…
自分たちの子供…ほしいね。
「ふふっ」
『何?どした?』
「いや?なーんでもないよ!」
『あ、守り事追加!
秘密禁止!!』
「ちょ、えぇ!!」
『っあはは』
拓叶…
これからもあたしの傍に居てください。
その素敵な笑顔の傍に居させてください。
拓叶がもし、辛かったら一緒に寄り添うから。
支え合って、生きて行こ?
あたしは、内山 拓叶を世界で一番
心の底から愛しています。
─END─