もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開
待って、本当に頭がおかしくなる!
「拓叶…苦しいよ」
『…はっ、ごめん』
パッと抱きしめる腕の力が弱くなった…
『ごめん…ほんと、俺…』
「うぅん、ちょっと怖かったけど…」
『…ごめん』
抱きしめる腕が解かれたのを見て、あたしはくるっと向きを変えて拓叶を見た。
拓叶は俯いていて…
そんな顔、初めて見た…
「ごめん!って言わないでよ?
あたしは、大丈夫だから」
『藍…』
「それに、拓叶にぎゅっとされるとすっごい落ち着くの」
『え?』
「だから、笑ってよ!」
拓叶に笑って欲しくて、両手で拓叶の頬を引っ張った。
『あひ…』
「ははっ、変な声!」
頬から手を離す…
『ったく。もっといじめるぞ?』
「えー、それはなし!」
一瞬の沈黙が生まれると、再び二人で声を出して笑い出す。
なにこれ…
すっごい、楽しいや。
こんな朝、夢にも思わなかった。