絶対命令アプリ
「早く行こう」


颯樹がそう声をかけてきて、あたしは頷いた。


あたしたち2人は生徒たちの間を縫うようにして移動し、一足先に体育館を出た・
その後は職員室まで走った。


体育館シューズのまま、床にゴムがこすれてキュッキュと音を鳴らすのを聞きながら走る。


階段を駆け上がって2階へ到着した時、職員室の方面から拓たち3人が歩いてくるのが見えた。


「どうだった!?」


息を切らしながら颯樹が聞。


すると拓はニッと白い歯をのぞかせて笑った。
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