二番目……
大切

友達

僕は年中『さくら組』になった。

チビがいっぱい入って……毎日大騒ぎ。

泣くやつ、逃げ出すやつ………朝からお弁当を食べてるやつ……

もう、悠も唯ちゃんもここには全然来れなくなった。

でも、仕方ない!!

僕だってそれくらいは、分かる。

本当に先生達は……忙しそうだもん。

淋しくないって言ったら………嘘になるけど………

やっぱり、しょうがない。

この前、久しぶりにおやつを食べに来た悠が……

『あぁ~。毎日、ここでおやつ食べた~い。
ケン………ごめんなぁ~』って謝った。

悠が僕のことを忘れて来ないんじゃないから……大丈夫だよ。

それにね

その後から…僕も忙しくなったし………。



みんなが帰って一人でビデオを見てたら

ドアをコンコンって叩く音がしたんだ。

悠や唯ちゃんは、勝手に入って来るのに……おかしいなぁ?

ドアを開けてみると…………

園長先生がいた!!

えっ!どうして??僕、なんにも悪いこと……してないよ??

びっくりしてたら

「あぁ~良かったぁ!ケンちゃんがまだいてくれたぁ!」って

嬉しそうに抱きついてきた。

……………………??…………

「えっ?……園長先生。どうしたの?」

「ケンちゃんに助けて欲しくて、迎えに来たんだぁ~
居残りの先生には、お願いしてるから
園長先生と一緒に園長室に来てくれない?」

そう言うと、僕の荷物を持ってお帰り用意を始めた。

ええっ!!

僕が園長室で、園長先生のお手伝い??

居残りの先生が来て

「ケンちゃん、園長先生が『みんなが帰った後でケンちゃんにお手伝いを
お願いしたい』って言われるんだけど……いい?
お母さんは、園長室にお迎えに行ってもらうから。」って………

園長先生のお手伝いって……何かなぁ~?

でも、助けてって言われたら……助けてあげないと!

「うん!」って返事をして、園長先生についていった。
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