"鬼"上司と仮想現実の恋
翌朝。

「おはよう。」

目覚めると目の前に部長の顔。

「お、おはようございます。」

恥ずかしくて、私は視線を逸らした。

すると、部長は私の頬を両手で包み、向き合わせる。

そしてそのままそっと口づけた。

「かわいい」

私は部長の顔を見るのが恥ずかしくて、そのまま部長の胸に顔を埋めた。

昨日、私、部長と…

こうしてると昨夜の事がまざまざと脳裏に蘇る。

好きな人に愛される事がこんなに幸せな事だなんて知らなかった…


「暁里?」

部長は、私をぎゅっと抱きしめたかと思うと、急に身動きして、上から私を見つめる。

そして優しくキスを落とす。
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