"鬼"上司と仮想現実の恋
「悠貴さん、旭と晴、区別できるの?」

私が聞くと、

「正直、見た目は分かんないかな。
でも、話し方っていうか、話すタイミング? は
何となく旭ちゃんかな…と思ったんだけど、
当たった?」

と悠貴さんは笑った。

「すごーい!!
当たりです!!
こんなに早く見分けられた人、初めてかも。」

「よかった。
この前話してて、暁里より物怖じしないのが
旭ちゃんで、後から旭ちゃんに乗っかるのが
晴ちゃんのイメージだったから。」

「そうそう!
すごい!
この前食事した2時間位で、よく分かったね。」

私が言うと、

「職業病かな?
相手の反応を見ながら話す癖がついてるから。」

と笑った。
< 275 / 407 >

この作品をシェア

pagetop