"鬼"上司と仮想現実の恋
そこで、そろそろお開きとなった。

悠貴さんが全ての飲み代を払うと、

「部長はほとんど飲んでないのに、部長が
払うのはおかしいです。」

と長谷部主任が払おうとする。

「暁里の相手をしてもらったお礼だよ。
これからも、俺がいない時は、構ってやって
くれよ。」

と笑って手を振った。

ん?
それって、私の子守り代って事?
みんなは私のベビーシッター?


なんだか、ちょっと腑に落ちない所はあるけど、私の肩に回された悠貴さんの手が温かいから、ま、いっか。



私は、タクシーで悠貴さんの家に帰った。

家に帰ると、接待で電池切れの悠貴さんが、すぐに私を充電したのは、言うまでもない。




─── 連休前夜 Fin. ───


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