"鬼"上司と仮想現実の恋
「おはようございます。
あけましておめでとうございます。」

小一時間ほど経つと、みんな次々と出勤してくる。

みんな休みボケな雰囲気で、ゆったりと席に座る。

いつものように、キビキビと動く人はほとんどいない。


私ものんびりと提案書や見積書を作っている。


始業時刻。

また人事課長から新入社員の紹介があった。

今度は男性2人。

「岡崎壱弥(おかざき いちや)です。
一生懸命頑張りますので、よろしくお願い
します。」


低くてよく通る声。
声だけは間違いなく2枚目だ。
だけど、見た目は、決して不細工ではないけれど、ずんぐりとした背の低い男性。
20代後半ぐらいかな?

「森翼(もり つばさ)です。
分からない事もたくさんあると思いますので、
優しく教えてください。」

軽く笑いを誘う。
こちらは可愛らしい男の子。
背は隣の岡崎さんより少し高いけれど、男性としては、やや小さめ。
20代前半ぐらい?
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