"鬼"上司と仮想現実の恋
「ん?
2次元にいるって事か?」

「んー、仮想現実にいた…ってとこでしょうか。
でも、失恋したので、今はいません。」

「振られたって事か?」

「相手に好きな人がいるのが分かったん
ですよ。」

「そうか…
辛かったな…」

そう言って、部長は私の頭を撫でた。

うわっ
また、きゅんきゅんする…

「そういう部長はどうなんです?
彼女いるんですか?」

「いない。
ずっと仕事漬けだったからな。」

「でも、部長ならたくさん寄ってくるでしょ?」

「俺もお前と一緒だ。
寄ってきた奴は、全部断る。
自分から好きになった奴じゃなきゃ、意味が
ないからな。」

ふふっ
なんだろう?
なんだか知らないけど、嬉しい。
なんだか嬉しい気分だから、笑っちゃおう…
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