"鬼"上司と仮想現実の恋
桜が会社に電話する。

「加藤です。
田中さん、まだいらっしゃいます?」

桜のフルネームは、加藤 桜。

『はい、変わりました。田中です。』

「田中さん?
私達、今、駅前にいるんですけど、暁里さん、
酔っ払ってて1人で帰すの心配なんですよね。
どうしましょう?」

『はぁ、またか。
瀬名、送ってやりたいけど、俺、まだ
帰れないんだよね。
んー、どうしようかなぁ。

あ、ちょっと待って、部長が代わるって。』

『佐久間です。
どうした?』

「暁里さんが、酔っ払ってて、タクシーに1人で
乗せてもちゃんと部屋に入るか心配なんです。
マンションのエントランスとかで
寝ちゃいそうで…
どうしましょう?」

『今、行くから、10分後に駅前のロータリーに
連れてきてもらえる?』

「分かりました。」

10分後、部長の車がロータリーに入ってきた。
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