Jewels
瑪瑙はひょうひょうと続ける。


「金剛を商売に誘うのはマズいしな、だからお前からの報酬はそういう地位だ。金剛には支度金分を普通に金でもらう。その方が金剛にも怪しまれずに済むだろ?」

「兄様からも請求するつもりなの!?手紙は渡せなかったのに!」

「渡せたか渡せなかったかどうかなんて、金剛が相手に直に確認しなきゃわかんねぇだろ。こういうのは頂いとくもんなんだよ。」


瑪瑙は得意げに片目をつむってみせる。
翠玉は、開いた口がふさがらなかった。


「どうだ?だめか?」

「………解った、手配しておくわ。」

「話が通じるねぇ!ありがとよ!」


瑪瑙が喜んで翠玉の肩をゆさぶる。
翠玉は瑪瑙の貪欲さに呆れながらも、その程度ですむなら安いものだ、と考えていた。
その程度で、金剛を守れるのなら。
金剛を、取り戻せるのなら。





瑪瑙の真の意図など、知る由もなかったのだ。


< 72 / 72 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Sweet Sweet Pain【短編】

総文字数/3,205

恋愛(その他)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
とろけるように甘い。 だけど、痛い。 そんなことに、 気付いてしまった。
みそひともじおよびじあまり

総文字数/1,707

詩・短歌・俳句・川柳12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
とあるお題サイトに 投稿していた作品群 みそひともじ は 短歌です じあまり は 詩です
桜の樹の下【短編】

総文字数/8,108

その他13ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
夜の闇に、 満開の桜の樹々。 薄明かりの下に、 ひときわ大きな桜の樹が ひとつ。 そこで出会った 男と女の物語 「…覚えてますか?」

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop