この恋叶え~君に出会ったあの日から~
再開
聖奈side
4月ももう終わり。
高校生活にもようやく慣れてきて
友達もできた。
今日も私は、電車に揺られながら
学校に向かっていた。
目的の駅につき、ホームに降りると
「聖奈、おはよー」
と、高校生になって初めてできた友達
山口綾香がいた。
「綾香、おはよー」
「ホント眠い」
「あはは、そーだね」
そんな他愛のない話をしながら
学校への道を歩いていた。
ふと散っていく桜に視線を移すと
ひとりの彼が私の頭をよぎる
彼は今何をしているんだろう
そんなことを考えていると
「……な、…いな、聖奈聞いてる?」
「え?あ、ごめん」
「あー、また初恋の彼のこと考えてたの?」
「ち、違う。」
言葉につまってしまった私。
「あ、図星だ」
綾香に言われ、
自分でも分かるほど顔が赤くなる。
綾香の言う"初恋の彼"とは、
生まれた頃からずっと一緒で
それがずっと続くと思っていた。
しかし8年前に引っ越してしまい
それからは1度も会っていない。
綾香には、そんな叶わない恋やめた方がいいと言われたけど、それでも私は、彼を忘れられずにいた。
会いたい。彼に。
そんなことを思っている私の相談に
綾香はいつものってくれる。
「桜、散っちゃったね。」
「そうだね」
そんなことを話しているうちに
学校についた。
教室に入るとザワザワしているのに気づいた。
私と綾香は、顔を見合わせて
近くにいた子に聴いてみた。
「どうしたの?」
「転校生が来るみたいだよ。」
「へぇー」
「しかもすごいイケメンなんだって」
「そうなんだ」
新学期が始まって少したったこの時期に転校生!?
その転校生が彼ならいいのに。
そんなあるわけないことを思っていると
先生が入ってきた。
「転校生の紹介するから、席につけー」
そういうとみんな自分の席につく。
「どんな人なんだろう」
と隣の席の綾香と話していると
教室に入ってきた彼に目をうばわれる。
…え、?嘘でしょ。
「じゃあ、自己紹介」
先生が言うと
「宮崎柊也です。よろしく。」
間違いない。私の初恋の彼だ。
「すごいイケメンだね」
と言う綾香の声に反応ができない。
だってついさっきまで
"もう一度会いたい"そんなの叶うわけないと思っていた。
なのに今私の目の前には、その会いたいと思っていた彼がいる。
「宮崎の席は、星野の隣の1番端の席だ。」
「はい。」
と彼は応える。
「星野、宮崎のサポート頼んだぞ。」
「え、あ、はい」
戸惑いながらも返事をした私の隣にきた彼は、少し戸惑ったように
「え、聖奈?」
8年ぶりに会った彼は、
身長も顔も声もすべて別人のようになっていて戸惑いを隠せなかった。
「え、あれ?違う?聖奈だよな?」
彼の困ったような声にハッとして
我にかえる。
「わ、私、聖奈だよ。ほんとに柊也なんだよね?」
私の返事に彼がパッとした笑顔で私を見る。
そのキラキラした瞳から目をはなせなかった。
突然の再会に驚きながらも胸を膨らませる私。
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