この手をぎゅっと、離さないでね?
「アイツなんかほっとけよな」
洋くんは眉間にシワを寄せたりなんかして、光琉くんに対しての嫌悪感があからさまにわかる。
「洋くんって、光琉くんと仲悪いの?前も靴箱でケンカしてたもんね?」
「はぁぁ!?光琉くんだって!?」
「うん…そう、光琉くんだけど…」
ん?
洋くんってば、目を見開いて驚いてるけどなんで?
私が光琉くん、だなんて下の名前で呼んだから?
洋くんの眉間のシワが、ますます深くなってしまった。