恋してる女の子って最高に可愛い
「せっかくだからどっかお散歩しよっか!」梨奈ちゃんがそう言った。
せっかく可愛くしたんだもんね、「いいね!行こ!」私もそう言った。
「お母さんちょっと散歩してくるー!」
「あら、行ってらっしゃい!って…美羽ちゃん達可愛い!梨奈にやってもらったのかしら?変な男の人に絡まれないように気をつけてね〜!」
「あ、はい!」
梨奈ちゃんのお母さんにも可愛いって言われたおかげで、自分に少し自信がついた。
外に出ると、気分があがってるおかげかいつもと違う景色に見えた。
すべてがいつもより明るく見えた。
「こんなふうに見えるならもっと早く知っていたかったなあ……!」
「美羽ちゃん、すごく可愛いよ!」
「梨奈ちゃんのおかげだよ?本当にありがとう!!」
「美羽、あれからどんどん可愛くなるよね、いつか手の届かないところに行っちゃいそう」
麗香がそう言った。
「遠くになんて、どこにも行かないよ?」
麗香に頼らないようにしてきたせいで、私が離れていくんじゃないかって麗香は少し不安になっていた。
「本当……?」
「ほーんと!麗香のこと大好きだし、離れないよ!ずっと一緒!」
「よかった…!」
ぎゅっーとしてあげた。少しでも麗香の不安が消えればいいなと思った。
「落ち着いた?」
「ありがとう、もう大丈夫!」
いつもは私がはげます側だったのになあ、私も変われてるかな?
変われてるよね。きっと大丈夫!
今日のおかげでだいぶ自分に自信がついた。
これも、全部梨奈ちゃんと麗香のおかげ。
今まで支えてくれた分、そばで見て応援してくれた麗香と、私の今までの事は知らないけれど全力でサポートしてくれた梨奈ちゃん。
大切な私の友達。
いい友達持ったなぁ、と自分でも思った。
「ありがとね!2人とも」
「私は何もしてないよ?」と言う麗香。
一方、「美羽ちゃんの為になったなら梨奈も嬉しいし全然気にしなくていいよ!」と言う謙虚な感じを見せる梨奈ちゃん。
「本ッ当に!2人ともありがとう!2人と出会えてよかったなぁ」
「梨奈も美羽ちゃんと麗香ちゃんに出会えて良かった!」
「こんなに気が合うのなら出会うのは運命だったんだよ、きっと!」っと私が言うと、麗香が「そうかもしれないね!」って言ってくれた。
今日の事は全部忘れないだろう。
3人の中でより強い絆が出来たのがわかった。