ハツコイ
「……んっ…」




琉偉に触れられれば触れられるほど、身体中が熱く火照る。




琉偉にキスをされればされるほど、胸がキュッとする。





そして、琉偉と一つになればなるほど、甘い声が漏れる。






「柚…好きだよ。」





最後にそう告げてくれた琉偉に、思わず涙が出てしまうほど、幸福に満たされていた。




「私も好き。大好き。」





そう言ってたくましい琉偉の腕に寄り添うと、琉偉がはあっとため息をついた。





「…琉偉?」




「やっぱり大人になったんだな、俺たち。柚、あの頃よりすごい色気出てる。柚のエッチな声、ヤバかった…」




「えっ…」




そ、そんな声出てた!?




恥ずかしい〜!!!




顔が一気にカァっと熱くなるのがわかった。




でもね、それは琉偉だって一緒だよ。




エリの言う通りだ。





琉偉の腕に触れながら、つぶやいた。




「…琉偉だって、すごくセクシーになったじゃない。胸板が厚くて筋肉で引き締まってて…あの頃よりももっと、男の人のカラダって感じ…」




すると、琉偉もまた、顔が赤く染まっていた。




「柚…終わった直後にそんなこと言わないで。また襲うよ?」




「……いいよ。」




自然と口から出ていた言葉。




琉偉が、目を見開いて私を見た。





私、どうしちゃったんだろう。




だけど、これが本当の気持ち。




あんなに愛されたのに、まだ足りない…なんて思ってる。




「…手加減しないよ?」




「…もっと、キスして…?」




そう言って、お互いに抱きしめ合いキスをしながら、またベッドに倒れこんだ。




「あっ……」



琉偉のゴツゴツとした男らしい手が、私の胸を包み込む。





「………好きだよ、柚奈…」





耳元で名前を囁かれ、身体中に電気が走る。



こんな時に柚奈って呼ぶの、ズルイ。



そんな抗議は喘ぎ声に変わる。





こうして琉偉から愛を受ける度に、私はまた一つ、琉偉にハマっていくんだ。





好きすぎて、怖くなるほどに。


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