溺愛銃弾 ~フルメタル・ジャケット~
~おまけ~
~玉置氏のある一日①~


午前9時  陶史郎宅に、迎えに行く。

正午12時 同門一ツ橋組、若頭の遊佐氏と会食。

午後4時  陶史郎に突如、車を出せと凄まれる。

「若・・・何かありましたか」

後部シートの主に、ミラー越しの視線を傾ける。
いかなる場合でも冷静に対応するのが補佐の役割と心得て。

「ああ。・・・間に合わなかったら全てが水の泡だ。急げよ?」

目を細め、難しい顔で黙り込む主。

「・・・今向かっているイ〇ンで何か重要な取引きでも?」

「タイムセールは逃すと次がない」

「・・・・・・・・・・・・・・・コロス」

「何か言ったか?」

「・・・・・・いえ」

一瞬、殺意を抑えきれなかった玉置氏だった・・・。



【おわり】 


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