七月、君といた夢
「? 俺はまだお前が何かすら分からないんだけど、どういう意味かな?」

「いや、知ってる。知ってるんだよ。」

頭に血が登るのが分かる。気が短くなってるのが、自分でも分かるくらいに

「意味が、分かんねぇなぁ。いい加減まともな説明が欲しいんだよこっちは」

怒りかけてる。あとほんの少しの振動で切れるくらい、堪忍袋の緒が磨り減ってる。

「いいけど、説明して理解出来る?さっき言ったことを繰り返すことになるけど」

「それが適当すぎて意味わかんねぇって言ってんだろうがぁ!」

怒りに任せて、光を掴んだ。
瞬間ーー












俺は見た。この景色を。ずっと前に。




絶対に見た。でも、どこか違う。



高いんだ。視点が。







懐かしい、香りがする。





あぁ、アレはーーー。

「はい離してね。」
掌に鋭い痛みが走る。まるで針が刺さったような、いや熱い何かに触れた時のような感覚。

「った」

俺は光を離した。そして頭から血は降りていた。

「分かった?ここはさっきも言ったようにーー」

「…あぁ。」

分かった気がする、いや、分かってしまった。

「分かったよ。俺が正常じゃないって」

「んー、ちょっと違うけど、まいっか。落ち着いてくれたし」

「なぁー」

俺はもう諦めた。ここが夢であると言う事を。
だったらやる事は一つだけ。

「どうしたら、元の、あのつまらなくてバカみたいでゴミみたいなクソ幸せな日常に帰れるんだ」

俺を日常に送り返す。
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