アッファシナンテ
春川「あなたの事を心配していると
伝言を預かっております。」
でも、そんな純真無垢な言葉を
聞いてしまったら、何も
知らないあの人が傷付く事を
考えたら、答えは一択だった。
遼「...分かった。
ただ俺からも1つ条件がある。」
春川「何でしょうか?」
遼「あんたは着いてくるな。
心配なら送り迎えはすればいいし
近くで待っていればいい。
でも、監視はするな。
俺はあのお嬢様じゃないから。
監視されるなんてまっぴらごめんだ。」
春川「かしこまりました。
最後に1つ約束して頂けませんか?
この事はお嬢様に秘密にして
頂きたいのですが...。」
遼「分かったよ。
あいつには言わない。」
分かってるよ。俺だって
無駄にあのお嬢様を傷付けたくない。
執事に言われなくても
そうするつもりだった。