アッファシナンテ

花恋「練習したのよ。
あなたに喜んで貰いたくて
あなたに食べて欲しくて
毎日、練習したの。」

崎本さんはお箸を取り出しながら
ほんの少しだけ笑った。

遼「そうゆうの普通言わない。」

花恋「どうして?」

遼「んー、なんつーか見栄?
料理出来るってポイント高いし。
嘘ついてでも、そこは
出来るって言う所だろ。
あんたみたいに練習したなんて
普通は誰も言わない。」

花恋「出来ない事を
出来るなんて言えないわ。」
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