アッファシナンテ

父「花恋の志は立派だよ。
困っている人を助けたい。
社会から孤立している人間を
支援したい。とても素晴らしい事だ。
だけど、そういうのは
国が動いて支援してくれてる。
何も花恋がやる事はない。
会社を運営していく。
そこには利益がなければ続けられない。
そんなボランティアみたいな事を
やった所で会社はすぐに潰れてしまうよ。」

花恋「だけど、おかしいじゃない!
どうして?両親に愛されなかった人は
社会でも愛されないの?
学校で躓いた人は社会でも躓いてしまうの?
社会から見捨てられた人は
一生、見捨てられたままなの?
国がやっていたとしても
そこからも見捨てられた人が沢山いるの。
そんな人達に手を差し伸べるのは
いけない事なの?」

父「いけない事ではないよ。
でもね、花恋。理想だけでは
世の中やっていけないんだ。
大丈夫。花恋が手を差し伸べなくとも
ちゃんと手を差し伸べてくれる人間が
沢山いるから。ごめんな。
花恋のお願いを聞いてやれなくて。」
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