アッファシナンテ

花恋「やってみてもいいんじゃないですか?
売れないと思いながら売ってみて
やっぱり売れなかったら
仕方ないって諦められるじゃないですか。
やってみましょう!」

橋爪「強引なお嬢さんだな。
はは。でも、うん。気に入った。
空き缶ばかり拾う生活にも
飽き飽きしてた所だから...
やってみようか。」

花恋「でしたら、私は生地を
買ってきます。」

橋爪「いや、ダメだ。
ハギレで作らなきゃ意味がないよ。
金をかけて作って物を売る。
世間様がやってる事を私らみたいな
人間がやったって長くは続かない。」

花恋「でしたら、探しに行きましょう。
街に落ちてるハギレを。」

橋爪「私が探してくるから
今日の所は帰んな。
あんまり遅くなるとお嬢さんの
親が心配するだろう。」

花恋「私はもう大人です。
ほら、行きましょう。」

とてもワクワクした。

新しい世界に飛び込むのは
いつだって気持ちがいい。
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