アッファシナンテ

花恋「それですわ!」

遼「は?」

花恋は羽織っていたコートを
脱ぐとどこかへ向かって走って行く。

ホームレスと俺が慌ててその後を
追いかけると、そのホームレスの
寝床であろう場所に置いてあった
ハサミで着ていたコートを切り始めた。

遼「おい!何やってんだよ!」

花恋「橋爪さん。汚れてしまった
コートはハギレと考えてもいいわよね?」

橋爪「いいけど...。
それはお嬢さんの大切な洋服だろ。」

花恋「ええ。お気に入りの
コートでしたわ。
だけど、このコートよりも
私はあなたのぬいぐるみの方が
気に入ってしまいましたの。」
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