アッファシナンテ

花恋「何ですの?」

遼「こんな場所で偽物の愛情を
押し売りしてるような場所で
あんたにこんな事を言ったって
信じて貰えないかもしれないけどさ
...俺、あんたの事が好きだよ。」

花恋「え?」

遼「諦めようと思ってた。
俺の中であんたの存在が
どんどんと膨れ上がってさ
ホストなのに愛情を金に変えてるのに
一人の女を愛するなんて
ありえねぇって。そう思った。
だから、あんたに会いたくなかった。
あんたに会えば会うほど
俺はあんたを好きになっていって
もうこのままじゃ後戻り出来なくなる。
だから、あんたから離れたかった。
でも、離れたくなかった。
俺、あんたに惚れてるんだ。」

とても嬉しいのに
今すぐに、はいと返事をしたいのに
私の口から出た言葉に私が1番驚いた。

花恋「少し考えさせて欲しいの。」

だけど崎本さんは驚かなかった。

遼「分かってるよ。悩めばいい。」

私は一体、何に悩めばいいのだろう?
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