アッファシナンテ
~春川side~
少しだけ驚いてしまった。
もちろんお嬢様が突然
結婚の話をし始めた事にも
驚いたけれど、何よりも
私の事をそこまで気にかけて
下さっている事に驚いた。
執事のこれからなど
お嬢様には関係のない事なのに。
でも、やっぱり嬉しかった。
今日は2度もお嬢様から
特別な言葉を頂いた。
お嬢様の部屋へ持っていく
食後の紅茶を準備していると
滅多に顔を見せない旦那様が
キッチンへとやってくる。
父「春川。」
春川「旦那様、どうなさいました?」