アッファシナンテ
春川「失礼ながら一言よろしいですか?」
久利生「ええ。」
春川「私が今、久利生様に
お嬢様の好きな物をお伝えし
その手土産を久利生様が
お嬢様にお渡しになったとしても
お嬢様は喜ばれないのでは
ないでしょうか?」
久利生「何故ですか?」
春川「久利生様がお嬢様に
直接、お聞きし次回お会いになる時に
お嬢様にお渡しになった方が
喜ばれると思いますよ。」
これは単なる私の嫉妬だった。
お嬢様の好きな物をまだ
会った事もないこの人に
知られたくはなかった。