アッファシナンテ

隼也「分かってるよ。
別に取ろうとか思ってない。」

遼「そうじゃなくて。
眩しすぎて疲れるから。」

隼也「は?お前あの子と
付き合うつもりなんだろ?」

遼「そのつもり。花恋が首を
縦に振ればの話だけどね。」

隼也「だったら疲れるとか言うなよ。」

遼「でも、本心だから。
花恋といると本当に疲れる。
情けなくなる。自分を嫌いになる。」

隼也「それ、好きな女に言う
セリフじゃない。」

遼「それでいいと思うんだ。
自分の事を嫌いになって
もっともっと花恋の事を好きになる。
愛せない自分より愛せる人を俺は愛する。」

隼也「なるほどな。
今、花恋ちゃんがお前に
惚れた理由が分かった。」

遼「何だよ、それ。」

ワインを飲みながら隼也は笑った。
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