アッファシナンテ

隼也「お前はいいかもしれないけど
それじゃあの子が可哀想だろ。
お前のやろうとしてる事は酷だぞ。」

遼「分かってる。でも大丈夫。
花恋にはこれから先も長い時間が
続くから。俺はね、大切な人を
失った人よりも大切な人を
この世に残していく人の方が
可哀想だと思う。」

隼也「つまり、お前が可哀想って?」

遼「さぁ?どうかな?
とりあえずさ俺がいなくなったら
花恋の事、支えてあげて。
きっと隼也の所にも来ると思うから。」

隼也「お前は最後まで
本音を言わないのな。」

遼「全部、本音。
俺は嘘はつかないよ。」

なんてな。嘘にまみれた俺だから
何が本音で何が嘘か
もう分からなくなっていた。
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