アッファシナンテ

花恋「ああ、ごめんなさい。
何でもないのよ、忘れて。」

遼「分かった。選んでおくから
お風呂入ってきたら?」

花恋「ええ、そうね。」

また、やってしまった。
ここに春川はいないのに。
崎本さんとのデートの日
春川がいつも洋服を選んで
くれていたから今でも
そのくせが抜けずにいた。

思い煩う事が多くなったように思う。
崎本さんと一緒に住み始めてから
心配事が多くなった。

私の一言が私の行動が
崎本さんに不快感を与えないか
いつも気にするようになった。

屋敷にいた頃は、ただ崎本さんの事を
好きだった頃はそんな事考えも
しなかったのに。

私が悩めばいつも春川が...

なんて、こんな事を考えてしまうから
いつも私は崎本さんに嫌な思いを
させてしまうのに...。
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