アッファシナンテ

花恋「喫茶店ではいつも
何をしているの?」

春川「どうしてそんな事を
お聞きになるのですか?」

花恋「あなたが何をしてるのか
知りたいじゃない。」

春川「そうですね...。
読書をしたり旦那様への
報告書を作成したり
お嬢様が危険な目に遭われていないか
お店の方にお伺いしたり
お嬢様のそばにいなくとも出来る
執事の仕事をしております。」

花恋「ふぅん。
意外と楽しんでるのね。」

お嬢様はほんの少しだけ
頬を膨らませた。

春川「着きましたよ、お嬢様。」

花恋「ありがとう!行ってくる!
ドアは開けなくていいわ。
ここでは目立ってしまうもの。」

お店の扉を開けるお嬢様は
見るからにウキウキしていた。
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