アッファシナンテ

活気づいたその場所に少し
圧倒されていると彼は謝った。

遼「悪いな。あんたの行くような
高級店じゃねぇけど
俺、ああゆう雰囲気苦手だから。」

花恋「素敵なお店じゃない。」

店員「いらっしゃいませ。
2名様ですか?」

遼「はい。」

店員「ただいま、店内が
満席でしてオープンテラスなら
すぐにご案内出来るのですが...」

遼「ああ、じゃあ。
また今度にします。」

花恋「オープンテラスがいいです。」

遼「今日、風強いし
それであんたに風邪引かれて
執事に文句言われたら
シャレになんねぇから。
ここは諦めて別の店にしよう。」

花恋「もう二度とこんなお店には
来られないかもしれないのよ。
オープンテラスから街を行き交う
人々を眺められるのって素敵じゃない!」

彼は何度もため息をついていたけれど
結局私たちはオープンテラスに座った。


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